正解?不正解?

今日は、後期唯一の授業、教職実践演習がありました。

教職に関して、4年間で学んだことをまとめていく授業です。

その授業で、印象に残る言葉があったので、紹介。

今日の授業では、「教育実習で学んだこと、印象に残ったことを振り返って、まとめる」という作業をしました。

個人でまとめた後、それぞれで発表しあって、議論していきます。

皆授業についての振り返りが多かったのですが、

その中で、「結局、アクティブラーニングがいいの?講義形式の授業がいいの?」

という意見が。

議論が盛り上がる盛り上がる。。。

自分が経験したことや学んだことをもとに、意見を交換していました。

最終的に、「その時々で織り交ぜればいい・・?」という妥協案?に落ち着きました。

そこで、授業を担当してくださる先生から一言。

「授業など、様々な手法がある中で、これがベスト、というものはない。大事なのは、バランス感覚。生徒の様子をみて、その時々でベターなものを提示してほしい。そのためにも、いろいろなアプローチの方法の引き出しを持っておこう。」

ハッとしました。

内容自体はすごく当たり前のことを言っているのですが、議論の最中は、どちらがいいのか?ということに気を取られて、そんなことすっかり頭から抜け落ちてしまったからです。

物理も同じなのかな、と思いました。

物理で扱うのは、ほとんどが近似理論です。

高校物理はいい例かもしれません。まずは簡単に考えるために摩擦やものの回転などは無視していますね。

物理で簡単に考えるのには、

「真面目に全部考えると難しすぎるから」

というのも理由の一つですが、

実はもう一つ理由があります。

それは、

「自分が観察する対象に対しては、摩擦や回転はごく小さいので考えなくてもいいから」

というものです。

例えば、ものを近くに投げる分には、空気抵抗などは考える必要はありません。

しかし、砲丸投げや大砲のように遠くに飛ばす時には、空気抵抗も真面目に考える必要が出てきます。

高校物理で習うニュートン力学も、相対性理論の近似にすぎませんしね。

ただ、私たちが普段目にするもののほとんどは、光の速さよりも遅いし、重力加速度もそこまで大きくありません(宇宙にある他の天体と比べると、、、という意味です。)

そんな世界で生きる分には、ニュートン力学で十分なんです。

物理でも、大切なのは、バランス感覚なんですね。

高校物理で、なんで摩擦や空気抵抗を考えないの?

物理を苦手とされる方がよくおっしゃられます。

じゃあ、自分が見たいものは何で、そのためにはどこまでみればいいのか、、、?

ということまで考えてみるのも、面白いかもしれません。

なんてことを授業を受けて思いました笑

ではノ

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