今日はいよいよ昨年の僕の研究の一部分をご紹介したいと思います。(昨年は色々やりましたが、割と気に入っている仕事でもあります。)テーマは「結局、IDGってなんだ?」です。挿絵は、「夜学/Naked Singularities vol.1」でお話しした時のスライドです。それでは行ってみましょう!さて、まず質問です。あなたは高層ビルの1階にいます。このビルの最上階にいる人に手紙を手渡しで届けなければなりません。しかし、運悪くエレベーターは点検中です。階段だけしか使えません、どうすれば楽に最上階に手紙を届けられると思いますか?答えは簡単ですね。一人で大変ならば、途中の階に住んでいる人に協力してもらって、複数人で分担して手紙をリレーしていけばいいわけです。じゃあ、例えばそのビルが無限階の高層ビルだったらどうでしょう?この時は一人では到底たどり着けません。でも、この場合でも各階に住んでいる住民に協力してもらえば最上階にたどり着けるはずです。このように、一人では無理なことでも、複数人で分担すれば楽に目標を達成できますよね。それがたとえ無限大の仕事でも、無限の人数の人が協力すれば達成できますね!「何を当たり前のことを」と思ったかもしれませんが、実はこれこそがIDGにおける発散の解消のメカニズムなのです!もう少し詳しくみていきましょう。